先日TVで、認知症ケアに新しく注目されている「ユマニチュード」という存在を知りました。
聞きなれない名前、一体何なんだろう・・・と改めて検索してみると、
フランスでは、35年前から研究が進み、今では、ドイツやカナダなどでも導入されているとのこと。
具体的には、4つの基本があるそうです。
「見る」=ベッドの脇から見下ろすのではなく、本人の正面から近づき、見つめる。
「話す」=相手が心地よく感じる言葉を穏やかな声で話しかけ続ける。
「触れる」=手首をつかむのではなく、本人の動こうとする意思を生かして、下から支える。
「立つ」=人間は立つことで筋力が鍛えられ、骨が強くなり、呼吸機能の劣化を防ぐ。
この4つ、読んでいて何だか胸にささるものがありました。
これは認知症の方々だけでなく、病気の方や赤ちゃんや子供たちを相手にしていても、
同じことだなぁと感じたからです。
ついつい日々を忙しく過ごしてしまい、普段接するすべての人に、
こういった真摯な態度で接するのを忘れてしまいがちです。(私だけ・・?)
家族や子供たちの目をしっかりと見て、穏やかな声で話すことが少なっているなぁと反省しました。
お薬やそういったものではなく、こういった人としての丁寧な接し方が、
認知症ケアにも取り入れられてしっかりと効果をあげているということ。
その効果によって、介護する側も、される側も気持ちがより楽になっていく、
ということに単純に感動した私です。
とはいえ、きっと今日も子供たちへ「コラー!」とやってしまう気がしますが(笑)、
少しは私も意識して気を付けたいなぁと思った今日でした。