先日行なわれたKAZのお花見会。
本社2階会場ではKAZ初の「木の名作おもちゃ体験会」が開催されていました。
木の家づくりに日々取り組んでいるKAZとして、もっと皆さんに木の魅力をお伝えできないか・・・
そんなことを思っていたある日。ふと個人的に大好きな木のおもちゃのことを思い出しました。
(そうだ!もっと沢山の人に木のおもちゃを通して木の心地よさ、優しさにぜひ触れてもらいたい!)
そんな想いで企画した「木の名作おもちゃ体験会」。
お蔭さまで当日は沢山のお子さま、お父さん、お母さんに遊んで頂きました^^
今回はなんと!!
あの寺内定夫さんの「てのひらえほん」さんが特別に制作してくれた「KAZのお花見会」用ノベルティもご用意^^
それが上の写真の「いえつみき」達。かわいいでしょ~♪
今回お花見会に参加されたお子さまに、プレゼントさせていただいたものです。
素材は神奈川県産丹沢ヒノキ材「諸戸百年檜」。銀座新歌舞伎座の舞台にも使われている最上質の百年檜です。
職人さんによって、心をこめて丁寧につくられた木のおもちゃ。ヒノキの香りにも癒されます。
ぜひお花見会の記念におもちゃ、インテリアとして大切にしていただければいいなぁと思います。
さて、「木の名作おもちゃ体験会」のお話に戻りますね。
木のおもちゃと言っても種類は様々・・・記念すべき第1回は基本中の基本「つみき」にフォーカス!
世界の名品から、代表的な8種類+てのひらえほん作「いえつみき(カラーversion)」1種類をご紹介しました。
■下は展示コーナーの一角。それぞれの積木の特徴や寺内定夫さんのおもちゃをご紹介しています。
■寺内定夫さんの名作おもちゃ、「10人乗りバス」で遊ぶ男の子。軽くて丈夫なカツラ材が使われています。上にまたがってもよし、天井も10人のお客さま達もはずして遊ぶことも出来る、安定感抜群のおもちゃです。
上写真手前に見える「汽車つみき」は日本で初めてグッドデザイン賞を「おもちゃ部門(※木のおもちゃに限らず)」で受賞した名品です。
~「押して遊びを切り拓く」~ 創業者/寺内定夫さんの言葉です。
子どもに「大きくゆったりした遊びをして欲しい」との思いから台車も車輪も・・・車軸までもが大きく、太く、どっしりしたデザインになっています。堂々とした3両の汽車を連結すれば、お父さんとお子さんが一緒にまたいで乗っても大丈夫!発表当時の1960年には、柳宗理さんや秋岡芳夫など、プロダクトデザイン界の著名なデザイナーの方々から評価を頂いたことも契機になり、当時の通産省グッドデザイン賞に玩具として初の選定を受けました。その後木製玩具としては非常に珍しく、朝日新聞の経済面「社説」にも取り上げられました。(てのひらえほんHPより抜粋)
■右下は「仲良しトラック」。諸戸百年檜製=国が重要文化財の修復等に使う木材を供給できる「文化財の森」に指定されている諸戸の山から切り出した上質な木材です。本当に良い香り!
■こちらのパステルカラーが可愛いつみきは、てのひらえほんさんの「いえつみき」カラー版。今回特別に分けて頂いたものです。何と言ってもその優しい色合いとカタチが最大の特徴。おうちのカタチが1連から4連のものが混ざっています。素材はアガチス材。
重ねてもよし、並べて街づくりごっこ、インテリアにもとても可愛いつみきです。ギザギザの部分がピッタリと合わさるのは感動モノ!職人さんの技術力の賜物です。原色のつみきが多い中、美しいパステルカラーもとても珍しいものです。日本人ならではの感性を感じます。木目がきちんと見えるぐらいの絶妙な塗装にもこだわりが感じられます。今回お花見会にご参加くださった美術の先生もその塗装を絶賛されていました。
■コルクの大きいつみきは自由学園のもの。東京都のひばりが丘にある自由学園。その研究所でコルク素材の軽さ・弾力性に着目し、日本初のコルク積木として1931年に創案されたものです。
当時建築素材として使われていたコルクをつみきとして使用することは画期的なことで、創業以来永く愛されているつみきです。あたっても痛くなく、倒れても大きな音がしません。ひとつひとつが大きいのでほかのおもちゃと合わせて使ったり、遊びの幅が広がります。
■左の立派なタワーはアルビスブラン社のつみき。お父さんも楽しそう! 右はフランス生まれの「カプラ」によるすごい力作です。
※「アルビスブラン社」のつみき・・・ただの玩具メーカーではなく、スイスの「アルビスブラン学園」・独自の学校と職業訓練兼作業所を備えた養護を目的とした教育及び訓練施設でつくられています。素材はブナとカエデ。無塗装なので、木の素の色合いを楽しめます。「片づけるまでが遊び。」入れ物のフタの裏には収納図が書いてあり、こどもはそれを見てパズルのように片づけることができます。
※「カプラ」・・・素朴な木のブロック「KAPLA」は、大人の手のひらサイズの細長い白木の板。組み合わせによってどんな形でも作り出せるので「魔法の板」と呼ばれています。オランダ人のトム・ブリューゲン氏が模型作りをする中で、同じ板を使うことを考えついたのがKAPLA誕生のきっかけ。その後、1988年フランスで発売され、以来世界中で販売されています。大人から子どもまで楽しめます。
■(左)こちらはてのひらえほんさんのロボット。手足が全部ネジで止められていて、動くようになっています。国産のブナ材。
(右)寺内氏と奥さまも体験会の様子を見に来てくださいました!棚の真ん中にある木の箱は「あかちゃんつみき」の見本。寺内氏曰く、一番人気のおもちゃだそうです。本当に、サイズ感といい手触りといい・・・素敵で温かいおもちゃです。出産祝いに喜ばれているそう。
■国産広葉樹/センでつくられたおうちごっこ。(ドアや窓がついた壁状のおもちゃ。KAZキッズコーナーでも遊べます!)ブナ材でつくられたフライパンセット。(てのひらえほんさんに特別にお貸しいただきました)
楽しそうなこの表情!!何をつくっているのでしょうか?
おこさまたち、驚くほど集中してもくもくと遊んでいました~^^
その他ハバ社のアムステルダム、シュタイナーでは有名なお山のつみき、ネフ社のネフスピール、ニック社(ドイツ)のクビオなど・・・
これだけ世界の名作つみきを一度に&組み合わせて遊べて試せる機会はないのではないでしょうか。(自画自賛)
いっぱいいっぱい遊んでいただき、とっても嬉しいお花見会でした^^
また「木の名作おもちゃ体験会」パート2、機会がありましたらぜひみなさまご参加くださいね~♪
ご一緒に木のおもちゃで楽しく遊び、楽しく癒されましょう!
最後に多大なご協力をいただいた「てのひらえほん」さんの寺内さま、厚く御礼申し上げます。
ご参加くださった方々、お子さまたちにも心より御礼申し上げます。
(撮影/砺波周平氏)